過去の口座が原因で新規口座が作れない!?〜みずほ銀行で口座を作るときに直面した意外な壁〜

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「みずほ銀行で口座を作ろうとしたら、“すでにあなた名義の口座があります”と断られました。」

これは、私が実際に体験したエピソードです。

最近、新しい用途のためにみずほ銀行の口座を作ろうとオンライン申し込みをしたところ、思いがけない返答が届きました。それは、

「お客様名義の口座がすでに存在するため、新規開設はできません。」

というもの。

「え?私、みずほ銀行に口座なんて持ってたっけ?」

しばらく記憶をたどってみても、まったく心当たりがない。ところが、銀行側は「あります」と断言。引っ越しを何度もしたし、結婚・転職などで忙しく、昔のことなんて思い出せません。大学卒業から30年。もしかして、あの頃に作った?でも、当時は第一勧業銀行だったような…。

この記事では、過去に作った口座の存在が原因で新しい口座が作れないときの対処法を、実体験と調査結果をもとにお伝えします。同じような状況にある方の参考になれば幸いです。


みずほ銀行の“1人1口座ルール”とは?

まず、今回の「口座が作れない理由」をみずほ銀行に確認したところ、次のような回答を得ました。

「みずほ銀行では、原則として同一名義で複数の普通預金口座を作ることはできません。」

つまり、1人1口座の方針なのです。これは、マネーロンダリング防止や不正利用の防止のため、多くの銀行で採用されている方針です。

たとえあなたがその口座の存在をすっかり忘れていたとしても、銀行システムには「存在している」という事実が残っており、それによって新規開設は不可となります。


過去に作った口座の可能性は?

私の場合、みずほ銀行として記憶はありませんが、学生時代に第一勧業銀行(現在のみずほ銀行の前身のひとつ)に口座を作った可能性はあります。

みずほ銀行は、以下の3つの銀行が合併して2002年に誕生しました。

  • 第一勧業銀行
  • 富士銀行
  • 日本興業銀行

そのため、これらの銀行で作った口座は現在すべて「みずほ銀行の口座」として扱われています。合併前の口座も、システム上では有効な状態で残っていることがあるのです。


どうすればいい?選べる3つの対処法

では、過去に作ったかどうかもあやふやな口座の存在が、新規開設の妨げになっているとき、どう対処すればよいのでしょうか?ここからは、調査と実体験をもとに導き出した3つの選択肢をご紹介します。

① 既存口座の詳細を調べてもらう(最も確実)

まずは、既存の口座の確認です。

電話では教えてもらえません。本人確認が必要なので、本人が窓口に出向く必要があります。

必要な持ち物:

  • 運転免許証などの本人確認書類
  • 印鑑(当時使用していたものがあればベター)
  • マイナンバーカード(状況によって)

口座の有無や、残高があるかどうかも確認してもらえます。場合によっては、古い通帳の再発行や、キャッシュカードの再発行も可能です。

もし長期間使っていないために「休眠口座」になっていた場合でも、手続きをすれば再び使えるようになります。

✅ メリット:確実に情報が得られる。再利用の道もある。
❌ デメリット:店舗に行く必要がある。時間がかかる。


② 既存口座を解約してから新規開設する

既存口座があることが確認でき、かつ「その口座は不要だ」と判断できたら、解約手続きをしてから新たに口座開設という選択肢もあります。

ただし、これもやはり店舗での手続きが必要です。郵送やネットでは対応していない場合が多いです。

また、解約手続きが完了してから、実際にシステム上「口座が消えた」と認識されるまでにタイムラグがある可能性があるため、すぐに新規開設はできない場合もあります。

✅ メリット:すっきりとリセットできる
❌ デメリット:手間と時間がかかる/すぐに開設できない可能性あり


③ 既存口座をそのまま使う(再発行対応)

もう一つの選択肢は、**「忘れていたその口座をそのまま使う」**という方法です。

もし口座が生きていて、再利用できる状態であれば、通帳やキャッシュカードの再発行をしてもらうことで、再びその口座を使うことができます。

最近では、通帳を発行しない「通帳レス口座」や、アプリ管理型の口座もありますので、手間を最小限にして再利用できるかもしれません。

✅ メリット:新たに作るより手続きが軽く済む可能性あり
❌ デメリット:口座番号が古く、用途によっては不便


ネットで完結させる方法はないのか?

今回、私も「ネットでどうにかならないか」と粘って調べましたが、現在のところ、“完全ネット完結”で既存口座の有無を確認したり、新規口座を開設したりする方法はありません。

マイナンバーとの連携やスマホ認証が進んでいるとはいえ、過去の口座に関する情報照会には依然として「店舗での本人確認」が必須です。

とはいえ、事前に電話で相談することで、必要書類を明確にしたり、手続きをスムーズにしたりすることはできます。


今後のために覚えておきたいポイント

最後に、今回の体験を通じて学んだこと、そして読者の皆さんに伝えたい教訓をまとめておきます。

✔ 大学時代など、昔に作った口座は忘れがち。

→ 特に合併銀行に注意!

✔ みずほ銀行は「1人1口座」の原則

→ 複数作りたい場合は、用途を分けていることを証明しないと難しい。

✔ ネットで完結する手続きには限界がある

→ 本人確認が必要な情報は、店舗へ。

✔ 古い口座をうまく再利用するのも手

→ 新規開設より手軽な場合もある。