銀行振込の組戻しとは?振込先を間違えたときの返金手続きと手数料を解説

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「振込先を間違えてしまった!」

ネットバンキングやATMで送金した後に、口座番号や支店名の入力ミスに気づくと、とても焦ります。

そんなときに利用できる手続きが「組戻し(くみもどし)」です。

ただし、組戻しを依頼したからといって、必ずお金が返ってくるわけではありません。また、手数料がかかるうえ、相手の同意が必要になるケースもあります。

この記事では、銀行振込の組戻しの仕組みや返金の流れ、手数料、返金される条件についてわかりやすく解説します。

銀行振込の組戻しとは?

組戻しとは、振込が完了した後に、その振込を取り消して資金を返してもらう手続きです。

例えば、次のようなケースで利用されます。

  • 口座番号を間違えた
  • 振込先の名義を勘違いした
  • 金額を誤って入力した
  • 二重に振り込んでしまった
  • 詐欺だと気づいて送金を取り消したい

振込データが銀行間で処理された後は、利用者自身がネットバンキングなどで取り消すことはできません。

そのため、銀行に組戻しを依頼して対応してもらう必要があります。

振込を間違えたらまず何をすべき?

振込ミスに気づいたら、できるだけ早く行動しましょう。

1. すぐに銀行へ連絡する

最優先は、利用した銀行への連絡です。

  • 窓口
  • コールセンター
  • ネットバンキングのサポート窓口

などへ連絡し、振込内容を伝えます。

処理のタイミングによっては、まだ相手口座へ入金されていない場合があります。

この段階であれば、組戻しよりも簡単な方法で対応できる可能性があります。

2. 振込日時や金額を確認する

銀行へ連絡する際には、以下の情報が必要です。

  • 振込日時
  • 振込金額
  • 振込先銀行
  • 支店名
  • 口座番号
  • 振込名義

振込明細や取引履歴を手元に用意しておくと手続きがスムーズです。

組戻しの流れ

一般的な組戻しの流れは次のようになります。

STEP1:銀行へ組戻しを依頼

振込を行った銀行に対して、組戻し依頼を行います。

STEP2:銀行が受取銀行へ連絡

依頼を受けた銀行が、振込先の銀行へ組戻しの依頼を送ります。

STEP3:受取人へ確認

振込先口座の名義人に対して、

「振り込まれたお金を返金してもよいですか?」

という確認が行われます。

STEP4:同意が得られれば返金

受取人が返金に同意すると、振込金額が返還されます。

組戻しは必ず成功するわけではない

ここが重要なポイントです。

多くの人は、

「間違って振り込んだのだから当然返してもらえる」

と思いがちですが、実際にはそう単純ではありません。

振込が完了した時点で、そのお金は相手口座へ入金されています。

銀行は勝手に他人の口座からお金を引き出せません。

そのため、

受取人の承諾が必要

になります。

相手が返金を拒否したらどうなる?

相手が返金に応じない場合、銀行は強制的にお金を戻せません。

その場合は、

  • 本人同士で連絡を取る
  • 弁護士へ相談する
  • 民事訴訟を起こす

といった対応になることがあります。

法律上、誤って受け取ったお金は「不当利得」に該当する可能性があります。

しかし、実際に回収するためには時間や費用がかかる場合があります。

組戻し手数料はいくら?

組戻しには通常、手数料がかかります。

銀行によって異なりますが、

1件あたり660円~1,100円程度

が一般的です。

さらに注意したいのは、

返金に失敗しても手数料は戻らない場合が多い

ことです。

つまり、

  • 組戻し依頼
  • 相手が拒否
  • お金は戻らない
  • 手数料だけ発生

というケースもあります。

振込直後なら取り消せる場合もある

ネットバンキングでは、振込予約の状態であれば取り消せることがあります。

例えば、

  • 翌営業日扱いの振込
  • 予約振込
  • 定期的な振込設定

などです。

一方で、

即時振込が完了した場合は、通常の取消しはできません。

最近は24時間即時入金に対応する銀行も増えているため、ミスに気づいたら一刻も早い連絡が重要です。

間違い振込を防ぐ方法

組戻しは手間も費用もかかります。

できるだけ振込ミスを防ぐことが大切です。

振込先を登録する

よく利用する振込先は登録機能を活用しましょう。

毎回入力する必要がなくなります。

口座名義を確認する

振込前に表示される口座名義を必ず確認しましょう。

特に法人名義は似た名称が多いため注意が必要です。

少額で試し振込をする

高額送金の場合は、

まず1円や100円など少額で送金し、

正しく届いたことを確認してから本送金する方法もあります。

急いで操作しない

振込ミスの多くは、

  • 焦り
  • 思い込み
  • 確認不足

によって発生します。

「送金ボタンを押す前に10秒確認する」

だけでもミスは大幅に減らせます。

詐欺被害の場合は組戻しだけでは不十分

振り込め詐欺や投資詐欺などで送金してしまった場合は、組戻し依頼だけでなく警察への相談も検討しましょう。

詐欺口座として認定されると、口座凍結などの対応が取られる場合があります。

また、被害回復制度の対象になるケースもあります。

送金先が詐欺の可能性がある場合は、できるだけ早く銀行と警察へ連絡してください。

よくある質問

Q. 組戻しには何日かかりますか?

数日で終わる場合もありますが、受取人への確認が必要なため、1週間以上かかることもあります。

Q. 現金振込でも組戻しできますか?

可能です。ただし、振込時の情報や本人確認が必要になります。

Q. 組戻し依頼をしたら相手に知られますか?

はい。銀行から受取人へ返金確認が行われるため、組戻し依頼があったことは伝わります。

Q. 相手がお金を使ってしまったら?

返金交渉や法的手続きが必要になる可能性があります。銀行だけで解決できない場合もあります。

まとめ

銀行振込の組戻しとは、振込完了後に送金を取り消し、資金の返還を求める手続きです。

しかし、組戻しは万能ではありません。

ポイントをまとめると次のとおりです。

  • 振込ミスに気づいたらすぐ銀行へ連絡する
  • 組戻しには手数料がかかる
  • 相手の同意が必要な場合が多い
  • 必ず返金されるとは限らない
  • 高額送金前は十分な確認が重要

ネットバンキングの普及により振込は便利になりましたが、その分、入力ミスによるトラブルも発生しています。

「確認してから送金する」

この一手間が、組戻しの手続きや余計な出費を防ぐ最大の対策といえるでしょう。